レーシックの費用が高い理由

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レーシック手術費用の内訳は?

レーシックの費用が高い理由

現在、日本でレーシック手術を受けるのであれば、手術代そのものだけでも20~30万円程度が相場でしょう。

一生にかかるコンタクトレンズ代などと比較すれば決して高くはない金額ですが、一度に支払う金額としては気軽なものではないでしょう。

しかしなぜ、レーシック手術にはこのような費用がかかってくるのでしょうか?

高額なレーシックの機器と驚きのライセンス料

レーシック手術を行うために最低限必要な機器はフラップを作成する「フェムト秒(セカンド)レーザー」と、屈折矯正機器の「エキシマレーザー」の2種類です。

これらの機器を導入するには初期費用で1台あたり数千万円~1億円ほどかかると言われています。

また、初期費用だけではなくレーシックの施術を行うごとにレーザー機器メーカーに支払う「ライセンス料」というコストもかかってきます。

このライセンス料がなんと一回あたり10万円前後といわわれています。

そう考えるとレーシック手術代の3分の1~2分の1くらいはこのライセンス料が占めていることになります。

日本眼科学会認定の眼科専門医の人件費

日本眼科学会のガイドラインでは、レーシック手術は眼科医であれば誰でも行うことができるわけではなく、日本眼科学会認定の眼科専門医のみであるとされています。

この認定を受けるためには眼科の専門教育5年以上受け、規定の講習会を受けることなどの厳しい条件あります。

当然ながら、そのような経験豊富な眼科医を雇うためにはそれ相応の給料が必要となります。

実際のところ、最近のレーシックは、コンピューターの自動制御によって行われますで、執刀医の個人的なスキルによる差はあまりなくなっていますが、やはりできれば執刀数の豊富な眼科医に手術をしてもらいたいですよね。

削っちゃ困ります、衛生管理費用

2006年位から美容系のクリニックがレーシック業界に参入し始め、その後レーシックの価格破壊が一気に進みました。

その結果として起きたのが、「銀座眼科」による集団感染症事故です。

東京都の「銀座眼科」で、2009年2月までにレーシックした患者の約1割にもあたる67名が感染症を発症したのです。

原因は、不衛生な器具の使い回しなど、常識では考えられないずさんな衛生管理でした。

また、この事故がマスコミで大きく報道されたことから、レーシックは危険だという認識が広まってしまい、レーシックを受ける患者数は減少に転じました。

そして、この事故の教訓を基に現在のレーシックのクリニックでは非常に衛生管理に敏感になっています。

コストはかかってもクリーンルームの設備を導入するなど衛生管理には万全の体制をとるべく施策をすすめているクリニックがほとんどです。

もちろん、そのコストはレーシックの手術費用にも反映されますが、自分の体に関わること、必要な衛生管理費用はしっかりとかけてほしいですよね。

レーシックの費用が高い理由まとめ

このように見ていくと、レーシック手術に20~30万円程度かかるのも納得です。

クリニックを選ぶときには、価格だけで比較するのではなく、しっかりとした機器を揃え、経験豊富な眼科医がいる衛生管理体制のしっかりとしたクリニックを選びましょうね。