レーシック手術には使用する機器や手法により、いくつもの種類があり、その特徴もまたさまざまです。
レーシックの種類ごとの特徴を知っておくことで、価格だけでなく、自分に合ったレーシックはどのようなものなのかを比較検討することができるようになります。
目次
フラップ作成にレーザー機器を用いたレーシック
現在のレーシックの主流は、コンピューター制御のレーザー機器を用いてフラップを作成する方法です。
使用するレーザー機器が高額であるため20万円~30万円程度の価格が一般的ですが、執刀医の手作業によるフラップ作成と比べ、正確性・安全性に優れます。
最も一般的なレーシックの方法
現在最も一般的に行われるレーシックが「イントラレーシック」です。
フェムト秒(セカンド)レーザーと呼ばれる機器でフラップを作ります。
眼球に機械が直接触れず、コンピュータ制御により正確で安全な手術ができ、結果として感染症の危険性も低くなります。
より質の高いレーシック
レーザー機器でフラップ作成するレーシックでは使用するレーザー機器の進化により、通常のイントラレーシックよりもさらに正確性や安全性が高く、レーシック後の回復なども早い、質の高いレーシックも存在します。
価格はイントラレーシックよりも高くなりますが、優れた特徴を持ちます。
アイレーシック
角膜にゆがみがある人などでも、眼の微細な歪みや凹凸を解析して矯正することができる正確性の高いレーシックです。
レーシック後の視界の鮮明さにも優れます。
また、通常のレーシックを認めなかったNASAが、宇宙飛行士向けに承認したレーシックでもあります。
※「アイレーシック」はAMO社の商標登録で、AMO社指定のレーシック機器を使用した場合にのみ使用できます。
Zレーシック
フェムトLDVというレーザーを使用し、通常のイントラレーシックよりも小さいエネルギーのレーザーを照射します。
そのため角膜へのダメージが少なく、レーシック後に起きやすい炎症やハロー・グレアなどが起きにくいとされています。
フラップを作らないレーシック
LASEK(ラセック)・PRK
LASEK(ラセック)・PRKというレーシックは、他の方法と違いフラップ作成を行わずに角膜に直接レーザーを照射します。
そのため、角膜の厚みがない人や激しい運動をするスポーツ選手などに向いています。
通常のレーシックよりも視力の安定に時間がかかったり、半年程度は紫外線を避ける必要があるなどの手間はかかりますが、安全性の高いレーシックです。
フラップ作成を手作業で行うレーシック
レーザー機器でフラップ作成を行うことができるようになるまでは、「マイクロケラトーム」という眼球専用カンナフラップで作る方法であれば、高額なレーザー機器を使用しないため、クリニックによっては10万円以下でレーシックが受けられる場合もあります。
価格が安い反面、コンピューター制御のレーザー機器を用いたレーシックと比較すると、正確性・安全性のリスクは高くなりますので、よく検討しましょう。
エピレーシック
フラップを作成する眼球専用のカンナに、「マイクロケラトーム」ではなく「エピケラト-ム」を使用する方法もあります。
エピケラト-ムではマイクロケラトームよりも薄いフラップを作成でき、角膜の薄い人や強度の近視の人でも施術可能なレーシックです。